2016/09/26 デザインの力

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少し前にマンハッタンで爆破事件が起き、負傷者は29人だったそうです。

ただどなたも命に別状はないとのこと、不幸中の幸いに思います。
早く回復され、日常通りの生活を送られるようにと願います。

今回の事件は、テロなのか私情なのかがはっきりしないようですが、私が初めてニューヨークに行った時は、とにかく怖い街という印象でした。

地下鉄は犯罪の温床だから絶対に乗ってはいけないと言われ、ツアーで行ったハーレムでは卵を投げつけられました。

(その時は日本人に対する差別かと思ったのですが、後に、ハーレムに住む人達が観光客に対して、「自分達は見世物じゃない」と反発していたことを知りました)

でも今や、ハーレムにもおしゃれなカフェが沢山あり、日本人も住んでいますし、地下鉄は女性1人でも問題なく乗れるようになりました。

特に「犯罪の温床」と言われていた地下鉄はどうしてこんなに変わったのか。それにはある日本人デザイナーが関係しているそうなんです。

そのデザイナーとは、「宇田川信学(うだがわまさみち)」さん。
宇田川さんは、早朝から深夜まであらゆる時間帯に自ら地下鉄に乗り込み、まずは徹底的に車両のデザインや人々の行動を分析し始めます。

頻繁に窃盗や強姦、殺人事件など数々の犯罪が起こり、車両の内外は落書きで埋め尽くされ、ゴミや汚れた衣類などが散らかっていた地下鉄を、宇田川さんは「デザインの力で変えよう」と考え、

・明るい車内になるように色調を調整
・落書きされても消えやすいステンレス素材を壁に使う
・床には汚れを目立ちにくくするためのゴム素材を選択
・ドア付近の座席には、窃盗防止のために防護バーを設置
・座席を直接壁に設置し床の掃除をしやすくする

など、様々な工夫を凝らした結果、ニューヨークの地下鉄における犯罪数は激減し、落書きの数もほとんどなくなって乗客がより安全に移動できるようになったと言われています。

また、実は地下鉄の券売機にも宇田川さんのデザインが採用されています。

英語以外の言語も搭載され、(日本語を選べるタイプもあります)観光客にもとても便利になりました。

これ以外にも、「デザインの力」を感じる場面がニューヨークには多々あります。
きっとニューヨークに行かれたら、肌で感じられると思います。

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山本 雅子

山本 雅子

プロダクトオーガナイザー。PRコーディネーター。 商品を企画する際の生地・柄選びから製品化に携わり、テレビショッピング番組などで視聴者の方に向けて紹介している。 また北欧・北米・アジアを中心に世界を回り、素敵な商品を見つけ、日本に合う形で商品化し、紹介している。 過去にボストン・ロンドン・ソウルに留学しており、海外の人々との交流も多いため、海外の文化の紹介なども行っている。

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